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zoom RSS 終戦からの思い出・・・p3

<<   作成日時 : 2008/08/16 19:45   >>

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物は市場に溢れ、一家に一台は車を所有し、郊外に瀟洒な戸建ての不動産を持ち、一億総中流と言われて「戦後は終わった!」と言う言葉が聞かれるようになりました。しかし水で出来た泡はシャボン玉の如く忽にして弾け散るように、余りにも急激に過熱した景気を鎮める為に金利の引き上げと土地関連融資の総量規制が行われるに当たって株価・地価の急落が始まりバブルの崩壊が始まりました。ワンルームマンションを購入した知人も数回の利子の急上昇で家賃収入に追い付かず数度に渡りローンを焦げ付かせて不動産を銀行に取られ結局残ったのは借金だけだと言って愚痴を零していました。近所の知り合いの主婦もサラリーマン金融から数百万の融資が滞り家族で夜逃げ同様に引っ越ししました。金余り現象で銀行もサラリーマン金融も申し込めば簡単な手続きで数万から数百万まで手軽に融資してくれましたがバブルの崩壊と共に今度は掌を返すように厳しい取り立てをしました、知人の家族で細々と真面目に経営していた彼もバブルの頃に銀行に勧められて融資を受けて設備を更新し、真面目に月々の支払いを滞りなくしていたのにバブルの崩壊と共に強制的な取り立てに遭い、とうとう先祖から守って来た土地を取り上げられたようです(名の通った某大手都市銀行です)。結局ここでも最後に泣きを見るのは一般庶民です。その上企業のグローバリゼーション化に伴い価格競争の激化で企業は労働者を守るより経営体を守る為にまず人件費をカットする政策に出てリストラ(Restructuring)と言う名の労働者の合法的な首切りが流行り、なんとこのリストラを行った経営者が持て囃されて、その会社の株価まで上がって市場の評価が上がると言う現象が起きました、当初はこのリストラもいろんな形で優遇(餌?)されていましたが、私の場合も定年まで勤め上げた退職金の倍額支払うと言う好条件?で肩を叩かれ、熟慮の上社長も変わりいろいろ会社の方針にも楯ついていた私は、これ幸いとサッサッとこの条件で30数年勤めた会社を辞めました。一方国内の企業も給与の高い国内を逃れるように中国・台湾・マレーシァ等へ工場を移転してまでも人件費のコストの圧縮に努めました、中国に工場を新設した取引先のある中小企業の経営者は、言っていました「中国で工場を投資して作った物を日本に再輸入した方が国内で作るより大幅にコスト削減が出来ると・・・」。こうして大企業も中小企業も中国に挙って工場を作るために進出する為に、この頃私が始めた人材派遣もこの影響で数件の取引先を失う事になります。余りの国内産業の中国進出に一時はマスコミでも日本国内の産業の空洞化が懸念された位です。この時期私の会社で働いている中国人留学生も中国に帰省する際日本の電化製品を好んで買って行きました、その際「Made in China」の刻印の有る製品は避けていました、聞くと「品質が日本製に比べて劣るから」と言っていました、中国国内でもお金持ちは高くて品質の良い「Made in Japan」を買うとの事、終戦直後「安かろう!悪かろう!」と言われた「Made in Japan」の頃とダブって思わず苦笑しました。そんなわけで国内の企業のリストラも益々強化されてこの頃では企業内でも年齢で区切って強制的に首切りが堂々と行われるようになって来ました、その上更に日経連は残業代を支払わない制度「ホワイトカラー・エグゼンプション」日本語で「自律的労働時間制度」と言って労働者が幾ら残業しても残業代を支払わなくて良い制度や全ての職種に人材派遣制度の導入をするよう政府を促したり、その上法人税を安くせ!とか言いたい放題等で度々物議を醸しましたが。これら経営者団体の言いたい放題に対して肝心の労働者の権利を守るべき労働組合がなんら目立った行動を起こさないのが隔世の感が有ります。そんなわけでホワイトカラー・エグゼンプションの方はあまりの評判の悪さに今の処鳴りを潜めているようですが、昔は技術職のみしか許可されなかった人材派遣が今では工場内の単純作業等あらゆる職種に出来るようになってネットカフェ族なる言葉に代表される日雇い労働者の急増を招いているのは先刻皆様ご存知の通りです。現在80年前に書かれた小林多喜二の「蟹工船」に日雇い派遣で働く今の若者がそこに自分達と同じく厳しい境遇に働く「蟹工船」の労働者に共感を覚え読まれているそうです。そして中国でも安い賃金に不満を持つ労働者が立ち上がり彼方此方で闘争で揺れて生産に支障を来しているようです、日本の企業もそんな現状で生産施設を比較的安定しているベトナムやタイにシフトしながら、一方では企業秘密の漏えいや労働者の質の高さから日本国内の生産設備を充実させる企業も出てきています。とは言え企業が今まで労働環境を無視して企業の利益優先で生産を勧めてきた弊害が熟練工の不足と言う事実に出始めて来ています、また将来に希望も持てない日雇い派遣の若者に仕事に対する習熟度の遅れが目立っているそうです。そんな現状に一部の企業も深刻な憂慮を抱えていると言う記事が何時かの新聞に載っていました。

 戦後63年もう半世紀を過ぎています、終戦直後〇から出発した日本は歴史上未曽有と言われる程の驚異的な経済復興を遂げました。いろんな要因が有るでしょうが一番の要因は日本の労働者の質の高さだと思います、やっぱりその環境を支えたのは社会全体に弱者や格差を大きくしないようなセーフティネットの存在です、中流層の育成を目指して教育・税制も平等に再配分を目指し、企業も、成長の果実が従業員や下請け、取引先に平等に行き渡る経営をする余裕が有りました。仕事をしたらその成果の果実が確実に受け取れる!それで労働者は将来への夢が描け仕事に意欲が出ます、それが購買欲にも繋がり企業の利益安定にもつながります。  この項終わり

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